クオリティだけではなく、お金の負担も、今住んでいる場所で決まってしまう。

毎月支払う介護保険料は市町村で3倍違う

昨日は、「将来受ける介護のクオリティは、今住んでいる場所で、既に自動的に決定していしまう。」ということを書きました。今日は、クオリティだけではなく、負担する費用(おカネ)も決まってしまう、ということを書きます。

毎月支払っている介護保険料が市町村ごとに違っている、ということは皆さんご存知ですよね???もしご存知でなければ、シッカリ理解しましょう。

市町村ごとの介護保険料は、

比べてみよう!わがまちの介護保険料!というサイトで確認できます。便利な世の中です。ここのサイトで確認してみると、

全国平均:5,514円/月

最高額:8,686円/月(奈良県天川村)

最低額:2,800円/月(鹿児島県三島村)

最近チェックしていなかったのですが、最高額と最低額で3倍の開き!ちょっと驚きです。今後、この地域差は一層開いていくことになります。早速今お住まいの市町村がどれくらいの介護保険料なのか、確認してくださいね。

 

介護保険料よりも深刻なのは自己負担額

毎月の介護保険料の負担もそうですが、それよりも大きいのは、介護サービスを利用するようになった時の「自己負担額」です。

介護保険サービスは、ざっくりいうと、

・介護が必要になった時に、必要なサービスを利用することができる。

・介護度によって一か月あたりに利用できる限度額が決まっている。

・利用者が負担するのは利用した額の1割(2割の場合もあり)でよい。

というものですよね。

介護保険サービスの一つの構造として、「積み上げ方式」「定額方式」があるのをご存知でしょうか?

「積み上げ方式」というのは、利用した分だけ、費用が掛かっていく方式です。

「定額方式」というのは、どれだけ利用しても(もしくは利用しなくても)、毎月負担する額が変わらない方式です。

もう、ピンッ!と来た人がいると思いますが、「積み上げ方式」のサービスを利用していて、設定された限度額を超えると、その超えた分は10割負担になります。

つまり、限度額が30万円だとすると、利用額が30万円だった場合は、3万円の費用負担で良いですが、40万円だった場合は、13万円を負担しなければならない、ということです。

これが定額方式の場合、限度額が30万円だとすると、実質的な利用額が50万円であっても、10万円であっても、3万円の負担で済むことになります。

同じような介護度の状態であっても、地域にどのようなサービスがあるか?によって、クオリティだけではなく、負担する額が大きく変わってくるという衝撃の事実です。

ケアプランを自分でつくる勉強を始めよう!

住んでいる地域で、クオリティもお金も自動的に決まってしまい、いざという時には、「洗濯する自由」を奪われてしまうという事実。耳に痛いこと、できれば目を背けていたいこと、をわざわざ書いている自分の性格がだんだん悪くなっていくようです(笑)。

不安を持たれましたか?というか不安を持っていただきたいのですが。。。

不安を持つ、というのは実はとても正常な状態です。準備が無い状態で、不安が無い、不安を感じていないというのが最もタチが悪いと思っています。五木寛之さんの著書で「不安の力」という名著がありますが、その中に、

「不安を抱えているのは、アンバランスな状態。このアンバランスな状態をバランスの取れた状態に揺り戻そうと動くことが命の営みである」

と書かれています。なので、「不安な状態」から、「少し準備」をすることでバランスを少し取り、不安が軽減されるというのが命の営みであり、正常な状態です。(不安が完全に消えることはありません。)

必要な「少し準備」は何かというと、「ケアプラン」を自分でつくってみる、ということです。ケアプランとは、いつ、どのような介護サービスをどれくらいの時間、どれくらいの頻度で、どこにお願いするか?という計画のことです。

このケアプランは、「ケアマネージャー」という人たちが書くのですが、自分で書いてみることをお勧めします。自分で書くことも認められているのです。

親や親せきや友人や、身近に介護サービスを受けている人がいたら、今すぐ「ケアプラン見せて」とお願いしましょう。介護度別でいくつかあるといいですね。できれば自分が住んでいるところだと良いです。それをいくつか参考にしてみると、介護が必要になった時に、どれくらいのサービスを受けるとどれくらい費用が掛かるのか?ということがイメージ付きやすくなります。

ケアプランを自分で考えるセミナーなども今年からやらないといけないなーと思っています。(CCRCをつくるときは、そのプロセスの中で必ずやるのですが、CCRCをつくるプロセス以外でもやらないといけないですねー。)

「終活」にいきなり飛ばずに、「介護活」も忘れずに。

Carpe diem!

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