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今日は小学校2年生に上がったけどまだ一度も学校に行っていない娘に、朝7時に叩き起こされ、自転車の練習に付き合わされました。

昨日、初めての補助輪無しの自転車を購入し、「今日は練習するぞー!」とワクワクだったのか、朝5時起きだったようで(笑)。気合は十分です。

伴走者としては、子どもに対しても伴走者でいようと常日頃心がけているわけです。さて、自転車の練習に伴走者としてどう接したものか、と思案しながら付き合います。

j僕は1ヶ月の間、1週間~10日くらいしか住まいのある沖縄にいないので子どもたちと過ごす時間があまりありません。なので、練習というよりも僕と一緒に過ごす時間が嬉しいという感じで、最初は甘えモードです(笑)。

そして全く自転車に乗れそうな気配は感じられません。
さてさて。
僕が子どものときは、それこそ友達同士で転んで覚えましたが、そうもいきません。

まず、娘と一緒に、自転車に乗るとはどういうことか?を実際に自転車に乗りながら3つに分解してみました。
その3つとは、「バランスをとる」、「漕ぐ(加速する)」、「止まる(ブレーキをかける)」。

そしてこの3つをそれぞれ練習できる「環境」を一緒に探しました。

まず「バランスをとる」。

ありました。ゆる~い手ごろな10メートルくらいのスロープが!
このスロープを漕ぐことなく、足をつけることなく、バランスを取ることだけに集中して下まで降りて、惰性で行ける所まで行く。

1回目。ぜんぜんバランス取れない。ほとんど足をつく状態。
2回目、3回目、4回目・・・・・
失敗がつづきます。

このとき、ず~っと「観察」します。伴走者としては。
6感を使って、全身でとにかく感じ取る。

落ち込んでるか、悔しがっているか、あきらめかけてるか、投げ出そうとしているか、やる気に満ち溢れているか、何かつかんでいるか、工夫を使用としているか・・・。

ほとんどアドバイスなどの口ははさみません。

僕がしたことは・・・。
①スタート前のアイコンタクト(よし!行こう!)
②フィニッシュしたあとの感じ方の共有
 (惜しかったね!おー。いい感じ!今どんな感じだった?etc・・・)
これだけです。

そうすると、娘の表情がだんだん変わってきました。
徐々に真剣な表情に。
50回目くらいのスタート時のアイコンタクトでは、何と凛々しい目をしていること(笑)。
この目ですよ。自発性、内発性から生まれた、「やってやるぞ!」「なんとしてもやりたい!」という力強い目。

・誰かが見てくれている、ということ。
・結果を共有できること。

これだけで、困難を乗り切っていくことができる。
たった7歳の娘でも。

やりましたよ。
もう数えてないけど、朝の9時にはなんとなくかっこが付いてきた。

午後のもう一回チャレンジにも付き合わされたけど、その午後のチャレンジでちゃんと乗れるようになった!

現代は、いろんな格差があるけれど、僕が心配しているのは、
「モチベーション格差」

それって、
・ちゃんと見てくれている人がいない。
・分かち合える人がいない。
っていう現代の社会問題に根差しているのではないかと。

みんな誰かの伴走者になろう。
伴走者のススメ。

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佐藤順一郎 オカゲサマ@伴走者

あなたがいるから、(おかげさまで)私がいる。 「横並びのかかわり」を研究しながら、いろいろなプロジェクトに首を突っ込んだり、突っ込まなかったりしています。

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