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3月上旬、これほどコロナの騒ぎが大きくなる前に、東京都の田無にあるシニア向けシェアハウスの準備をしてたんです。4月1日のオープンに向けて、開設後の暮らしを想像して、ひとりニヤニヤと楽しみながら泊まり込んで準備をしてたんです。

今年から僕がプロデュースやディレクションするシニアハウスは、スマートスピーカーとタブレット設置は必須なので、そのセッティングをしてました。
行動範囲が小さくなったり、身体機能が落ちていくシニアにとって、こういうテクノロジーを僕は必須だと思ってて、なるべく早くそれらがある暮らしに慣れて欲しいと思っているんです。

新型コロナウィルスの影響が大きくなるにつれて、高齢者が孤立してしまう状況が加速しているんじゃないかと心配です。

私の母は今年84歳になりますが、78歳くらいからFacebookやLINEにデビューしました。私が使わなくなったiPadを渡して、使えるようにしたんです。
姉や妻のFacebookの投稿を見ては「いいね!」をし、長崎の妹や沖縄の私の孫ともLineで顔を見ながら話もするし、親戚のグループLINEにも投稿して近況をキャッチアップしています。

今では、Amazon Primeで映画も見れば、音楽も聴くし、もちろん買い物も。
ゲームで脳トレしては認知症予防と麻雀も。
僕は今沖縄なので、LINEで「状況どう~?」と聞くと、「いつもとおなじよ~(笑)」と返ってきます。

「テクノロジーの恩恵にあずかっているシニアの暮らし」
「テクノロジーの進化についていけてないシニアの暮らし」

この格差は今後、どんどん広がっていくでしょう。しかも、この二つは「生存能力・可能性」にも大きくさをつけていくのが避けられない事実だと思うのです。

今、テクノロジーの恩恵にあずかっている暮らしは、
(家にいながら)
・買い物ができる。
・音楽も映画も本も、エンターテインメントを安く利用できる。
・災害時や緊急重要情報を逃すことが無い。
・コミュニケーションを取ることができる。
・自分の状況を複数の人に伝えておくことができる、簡単にSOSを出せる。
・遠隔診療を受けることができる。
・健康情報を随時モニターし、安否確認、緊急通報できる。
・ウーバーイーツでいろいろ食べられる。
・送金も、お金をおろす必要もない。

(その他)
・声でテレビもエアコンも照明もつけたり消したりできる。
 だから、転倒リスクも減る。
・ただでもらったり、格安で借りたりできる。
・断捨離で、不要になったものを現金に換えられる。
・旅行も割安で行ける。
・「犬の散歩」みたいなことでも「しごと」にできる。
・「薬の時間ですよ」とか教えてくれる。
などなど、書ききれないくらい。

僕がプロデュースやディレクションしたシニアハウスだったら、Amazonエコーに、「佐藤さんに電話!」と声をかけるだけで僕にかかるし、困りごとや不安の相談もできる。

「シェア経済」というくらいなので、単に「便利」という話ではない。
同じ消費額だったら、明らかに充実した暮らしを送れるだろうし、同じ暮らしだったら2割か3割は、消費額(生活費)を落とせるだろう。

そして、情報と医療に関していえば、生存可能性をあげ、リスクを減らすことに直接的に影響してくる。さらに、健康維持、いざという時のネットワークとしての存在感も非常に大きい。

もし、みなさんの親が、スマホやタブレット、スマートスピーカーを使っていないようだったら、「必ず」使えるようにしてあげてください。
連絡もらえれば、私が教えに行っても構いません。
(交通費だけは負担をお願いするかもしれませんが)

この新型コロナの影響は、ズルズルと長引くことも予想されます。
テクノロジーの恩恵を受けない世界で、引きこもるのは現代社会ではかなりしんどく、リスクが高いことです。
この今の時間を使って、ぜひ使えるようにしてあげてください。
同じ引きこもる時間だとしても、その質は大きく変わるはずです。

みなさんは、スマートスピーカーを使っていますか?
便利ですよー(笑)。

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佐藤順一郎 オカゲサマ@伴走者

あなたがいるから、(おかげさまで)私がいる。 「横並びのかかわり」を研究しながら、いろいろなプロジェクトに首を突っ込んだり、突っ込まなかったりしています。

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