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「救急搬送で110カ所の病院から断られる」という衝撃的なニュースが報じられました。
今回の新型コロナウィルスは、都市部と地方の暮らしのありようの違いを浮き彫りにしています。

「致死率」と「死亡率」は、ごっちゃにしがちですけど、全くの別物なので、分けて考える必要があります。「たくさんの人がかかって」×「重症化しやすい」場合は特に。

致死率は、ウィルスの強さに左右されるもの。
死亡率は、社会の強さに左右されるもの。

重症化した人たちすべてがちゃんと必要な人工呼吸器や人工心肺の治療を受けられるかどうか?この重症化治療を受けられなくなると、たとえ致死率は1%でも、死亡率は跳ね上がることになる。

「みんながかかる」×「重症化しやすい」となると、都市部の人口が多すぎるので、都市部は非常にリスクが高くなる。さらにどうしても仕事で出なきゃいけない人も多いし、匿名性が高いので個人プレーに走る人も出てくるし、生活物資の競争も激しくなる。

どうしても仕事で東京や都市部というのは仕方ないけれど、僕は、東京は「戦場」で「生活をする場」だけで考えれば、東京にこだわる必要はないんじゃないか?と思って活動をしてきた。

シニアにとって
・スピードは速すぎる(平気でぶつかってくる)
・インフラは意外に脆弱
・医療や生活物資の争奪戦は結構激しい
・暑さ、寒さは意外にしんどい
・空気はきれいじゃない
・生命が日常生活の周りに少ない(植物や動物)
ので、身体機能は衰えると行動範囲は劇的に小さくなるし、認知機能も衰えやすいので健康維持が難しい。

今回のコロナはとてもしんどいことだし、もう少し長引くと思うけど、今回限りということはだれも保証できない。
きっと同じことがまたやってくる。

この経験を機に、人生の最後をどこで暮らすのが良いか?を考えるきっかけになると嬉しい。

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佐藤順一郎 オカゲサマ@伴走者

あなたがいるから、(おかげさまで)私がいる。 「横並びのかかわり」を研究しながら、いろいろなプロジェクトに首を突っ込んだり、突っ込まなかったりしています。

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